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混乱の原因となりえる点がある。銀行家がアプローチしてきて、「あなたの会社は、負債がほとんどなく、すばらしい。そして、完全な事業である」、「私の銀行は、あなたがそのプロジェクトに必要とする10万ドルを8%で貸しましょう」といったとしよう。これは、プロジェクトの資本コストが8%であることを意味するのだろうか。もし、そうであれば、プロジェクトは8%でのPV=110,000/1.08=10万1,852ドル、そして、NPV=101,852-100,000=1,852ドルとなり、進める価値があることになる。

この計算が正しいはずがない。第一に、融資の金利は、プロジェクトのリスクとは何の関係もない。それは、あなたの既存の事業の良好な健全性を繁栄したものである。第2に、融資を受け入れるか否かにかかわらず、あなたは、なお、10%の期待収益率しか提供しないプロジェクトと15%の期待収益率をもたらす同等のリスクを持つ株式との間の選択に直面する。もし、会社やその株主が8%で借入れを行い、15%を提供する同等のリスクを持つ投資商品を購入できるのであれば、8%で借入れ、10%で投資する財務担当者は懸命ではなくおろかである。このため、株式の15%の期待収益率がそのプロジェクトにかかる資本の機会費用となるのである。
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